第7章 お墓参り
ピンポーン
「はいはぁーい」
『はかせ!』
「さくらくんか?ひさしぶりじゃのぉ!」
『久しぶり!元気にしてた?』
「元気じゃよ。ん?そちらの2人は?」
『松田陣平、私の旦那と松田陣弥、私たちの息子。』
「なんと!見ない間に結婚して子供まで生まれたんか!!めでたいのぉ!」
『ちょっと挨拶したくてきたの』
「そうかそうか。さ、中に入りたまえ」
ふくよかな体型で丸メガネをした爺さんが俺たちを出迎えてくれた。
「ご挨拶が遅れました。さくらさんの夫の松田陣平と言います。警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属している警察官です。」
「け、警察!?しかも爆発物処理班じゃと!?」
『そう。私も彼も警察なの。』
「さくらもか!?それ、新一や蘭くんは知っておるのか?」
『ううん、2人には内緒にしてる。』
「うむぅ、最近新一たちがさくらはどうしてるかって聞いてくることが多くてのぉ。大学に行ったからしばらく帰ってこれないって言っておったぞって伝えてはあるが…」
『ごめんね、大学卒業して、警察学校入って、卒業する直前くらいに妊娠してんのわかって、すぐ結婚して。その一年私が忙しくてなかなか会いに来れなかったの。ようやく2人とも時間取れたから博士に伝えないとなって思ってきたの。』