第5章 小さな命
「明日、検査して問題なかったら明後日退院だそうだ。じんやもその時退院するみてぇだから。明日も明後日もくるから。ゆっくり休めよ。」
俺は明日明後日と有給を使って2人のそばにいることにした。
いつもなら俺が何か言っても聞く耳もたねぇ上司も珍しく直前に申請した有給使わせてくれるなんて気が効くじゃねえか。
病院に泊まろうとしたが流石に帰ってちゃんと寝ないとぶっ倒れるって櫻に説得され帰ったはいいものの。人ないねぇ家に帰る気になれず近くのネカフェに入った。
すっかり俺の日課になってた萩へのメール。
いつのまにか萩のタバコを吸うようになった俺。
とは言っても陣弥の存在を知ってからほとんど吸ってなかったがひさびさにタバコに火をつけた。
やっぱりあいつを。俺の大事な家族に手を出した犯人が許せねぇ。
爆処じゃなくて特別班にいきてえと、また強く願いながら俺は眠った。