第5章 小さな命
さくらside
陣平や萩には敵わないけど私だって爆弾の解体はできる。
残り30秒になった時にまさか文が出てくるなんて思わなかったけど、ほんの少し流れてくる文字だけで私には十分すぎるほど解読できるのよ。
この爆弾仕掛けたのは1ヶ月前に私に投げられたあの男の仲間だろう。
爆弾の配置は私を閉じ込めるには完璧すぎる。まあ、爆弾を一気に爆発させなかった理由はわかんないけど多分近くにいるはず。
陣平たちが捕まえたあの男とひろとパトロールに出てた時に私が投げ飛ばした男、似てるけど違かった。
共犯だろうな。
とりあえず息できるとこに行かないと…
床から外に出れる道の方に行って煙吸わないようにしないと…
陣弥は無事に外に出れたかな…