第4章 出産
「もうすぐ櫻も産休かー。はやいなぁ」
『お腹も大きくなってきたしね、』
私は少し早めに産休を取ることにした。普通は産前6週前って言われてるけど7週前にもらえることになった。公安の中でも私はよく転ぶし、陣平のことになると周りが見えなくなって突っ走るから上層部の人が気を遣ってくれた。
『ヒロは私がいなくても大丈夫そうだねー』
なんて冗談まじりに言ったけど
「まぁ、大丈夫だけど、松田から櫻のこと守れよって言われてるから、1人で家いる時が心配だよ。この前偶然居合わせた殺人犯のこと櫻投げ飛ばしてただろ。そいつ、まだ捕まってないからいつ襲ってきてもおかしくないしね」
そう。この前ひろと私でパトロールしてるときにたまたま米花町に向かう方向で無線に殺人犯が逃げたって入ってきて近くだったから車で向かった。その時すぐに犯人を見つけることができた。だけど爆弾が爆発してその隙を狙われて。
柔道を学んできた私にはその隙すら効かない。ナイフを持った犯人は私に刃物を向けてきたが背負い投げしたらそのまま受け身を取って逃げられた。
『最近ストーカーっぽい人が周りをうろつくから車で帰ってるんだけどね。もしかしたらその犯人…、?』
「さくらは強いから平気かもしれないけどお腹に子供がいて、もうすぐ生まれるんだから気をつけろよ」
はーいって空返事をしたらちゃんと聞きなさい!!ってさ!
ヒロは私のお母さんかな?笑