第3章 幸せはいつまでも続かない
なんだかんだ皆んな萩の死を引きずり、少しずつ心に傷が癒えてきた頃…
「ただいま〜疲れたぜ〜」
『おかえり!ご飯できてるよ!』
「お前、もう悪阻は平気なのか?」
『うん、なんとか! もうすぐ検診もあるし、体重増やしておかないと』
「もう3ヶ月くらい経つか?」
『そう!明後日、半休もらったから零に送り迎えしてもらうの』
「ふーん?俺が送るんじゃダメなのかよ」
『あ、、。ごめん、。忙しいかなって思って。』
「許さねーよって思ったけど俺も忙しいからな。明後日は爆処内で一日中会議だからよー…。そのかわり」
『そのかわり?』
「今日は目一杯俺といちゃつこうぜ」
顔真っ赤にした私は断ろうとしたけど、、
「断るんだったら知らねーぜ?」
なんて言われたら断れないじゃん。
『もう!!早くご飯食べて!!そしたら…
一緒にお風呂はいろ…』
「そう言われちゃ仕方ねーな!いただきます!!」
美味しいって言いながら綺麗な仕草で食べる陣平はとても素敵で。
こんな幸せがいつまでも続けばいいのにって思いながら、私は自分の仕事の書類に目を通してた。