• テキストサイズ

人魚とひと夏の恋(Free!/BL)

第2章 Fr.1



千秋「アオイ?大丈夫か?家に帰るか?」
アオイ「..良い。大丈夫だ。心配かけて悪い...。」
千秋「お前は...ハルって名前なのか?」
アオイ「....っ。違う....俺はハルじゃない....「アオイ」だ。」
千秋「.....。」

俺は何も言えなくなってしまった。
どうしても思い出したくない過去かあるのだろうか?
橘くんと「アオイ」の関係は?

アオイ「頼む、千秋..。俺を彼奴から守ってくれ…。」
千秋「橘くんから?」

と聞くと頷いて答えた。

アオイ「俺は彼奴が嫌いだ..。」
千秋「橘くんのこと知ってるの?」
アオイ「分からない...。けどもう二度と逢いたくない..。」
千秋「分かった。全力を尽くすよ。」
アオイ「ありがとう、千秋。お前だけが頼りだ。」

とふと少し微笑んだ気がした。
俺は、ずっと無表情だと思っていたけど、笑うこともあるんだと胸がときめいてしまった。
俺は、絶対こいつを守ると心に誓った。

千秋「よしっ。散歩しに行くか。」

とアオイの冷たい手をそっと繋いで歩き出した。

アオイ「ああ..。」

少しは距離が縮まったかなと嬉しくなった。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp