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西に旅して恋をする【最遊記】

第3章 人間と妖怪



三蔵一行と共に行動する事になった私は、一度、近くの村に戻っり報告と村を出ると告げ、村長や村の人達に別れを伝えた。
村長さんは村の入り口いた三蔵達に近寄りお礼を告げ

「良ければ、三蔵一行様もお泊まりに……」

とまだ暫く滞在して欲しいそうな感じだったが

「先を急いでいる」

と言って断っていた。
そして、私をジープに乗せて西へと出発。


ーーそれから数時間後ーー


辺りはすっかり暗くなり野宿をする事に。
悟空や悟浄は「泊まれば良かった」と言って騒いでいた。
私は膝で丸くなって寝ているコンを軽く撫でながら、微笑ましく眺めていた。

「野宿になってしまい、すみません」

と八戒が少し申し訳なさそうに言いながら私の隣へと座る。

『気にしないで下さい、八戒さん』

と隣に来た八戒に向けて笑顔で返事をする。
すると八戒は

「八戒でいいですよ、これから一緒に旅をするですから」

『そう……ですか?』

「はい、後敬語も無しでお願いします」

『は……うん、分かった』

なんて会話を2人でしていたら

「あー! 俺も悟空って呼んでほしい!」

「じゃあ俺も、さん付けとか硬っ苦しいからさ」

近寄ってきた2人はどうやら私達の会話を聞いていたらしい。

『じゃあ、そうさせてもらうね。私の事も呼び捨てで良いから!』

「おう! ミコト」

悟空はニコニコしながら私を見てくる。

あぁ……可愛い。
この無邪気な笑顔、実際に見るとアニメ以上に可愛すぎる!
頭を撫で撫でしたい!!

心の中でそんな衝動を抑える私。

さらに時間が経ち、全員が眠りに着く。
だけど、三蔵達に出会えた嬉しさやこれからの事を思うと中々眠れない私はそっと起きて少し夜の散歩をする事にした。

散歩と言っても、寝ている悟空達が見える範囲。
流石に遠くに行きすぎると色々と迷惑だろうから。

『(なんだが、やっと転生したんだなって感じだな)』

と思いながら、しゃがんで空を見る。

今後の事を考えると、私はあまり目立たずサポート的な立場で見守っていけば良いのだろう。
大好きなアニメで、大好きなキャラ。
今はこれで幸せだ。

と空を眺めて考えいると背後から

「……何をしている」

『……わっ!!』

声を掛けられ驚きつつ振り返る。
そこには、少し不機嫌そうな三蔵が立っていた。
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