• テキストサイズ

西に旅して恋をする【最遊記】

第1章 始まりの合図



どうも、私の名前は 犬神 ミコトです。
高校2年生で明るく優しい女の子!
趣味はアニメ鑑賞と料理!!
実家は神社で学校から帰ると巫女としてお手伝いをしています♪
今日も巫女としてのお手伝いを終わらせて、大好きな「最遊記」のアニメを見ようと思っていたのだが
只今、命が尽き掛けています……。



ーー数時間前 実家にてーー


『ただいま〜』

「あら、おかえりなさい。今日は早いのね」

『今日はアニメ観なきゃだからね! じゃあ、今日も掃除してきまーす』

軽く挨拶も済ませ、私は巫女服に着替える。
私の神社の巫女服は少し変わっている。
上は白の着物で袖口には青いラインがある。だが、肩と腕が離れている。下は袴ではなく膝丈くらいの青い短めのスカートでブーツを履いている。
……初めて見た人は「コスプレ?」となるが、これが我が神社の巫女服。
お陰で変わった人が多く参拝に来る……まあ、人が多く来るのは悪事では無い。
私もそれは受け入れていた。


『(今日は最遊記の新シリーズが始まるな〜)』

なんて呑気に思いながら掃除をしていた。
その時


「…………見つけた」


背後から誰かの声が聞こえたと思い振り返る



……グサッ!



『……っ!?』

突然、強い衝撃が全身に走る。
何が起きたか未だに理解が出来ないまま、私は地面へと倒れ込む。
そして、強い痛みがある場所に手をやると……


『……えっ?』

手は紅く染まっている。

『これ……って……血?』

理解が追いつかない。
私に何があったのか分からない。
ただ、意識が遠くなっていく……。


「 ミコト!!」

「……っ!?」

誰かが近寄って、誰かが遠ざかる。
近寄って来たのは母だ。
必死で何かを言っている?
だが、私には聞こえない……。


『(これ、死ぬのかな……やり残したこと沢山あるなぁ)』

まだ、生きていたい。
出来れば、最遊記のアニメを観るまでは。


そんな事を思いながら私は意識を手放した。



意識を手放した……はずなのだが……。
/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp