第2章 屋上
「てかさ、俺の事毎日電車で見てるよね?
それもやめてくれないかな?」
「__っ!!
ちょっと!!
さっきから聞いてたら、ひどくない?
私吉田くんのこと見てもないし!!」
「ふーん、じゃ、これは何?」
そう言って吉田くんは
一枚の紙をポケットから出した。
「なによそのか、、、ぇ」
そこには私が数ヶ月前
自分でノートに書いてなくしてしまった紙だった。
『すきすきよしだくんすき』
はっず!?!?
まって、最悪すぎた。
「い、いや、それはね?
多分誰か他の人が吉田くんのこと好きなんだよ」
「どうみても長谷川の字なんだけど?」
「っう」
ほんと穴があったら入りたい。
こんな形でバレるとか最悪。
「やっぱお前きしょいわ。
同じ空気も吸いたくねぇ」
やっば毒舌、、!
「ごめんなさいごめんなさい、
ほんとは電車で、みてる」
そう言った瞬間、吉田くんがにたぁと笑った。