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秘密の× × × 。

第1章 いつもの朝


学校に着くと、それなりに人は来ていた。

ガラガラガラ

「あ、美優ちゃん咲希ちゃんおはよう!!」

「おはよー」

「おっはよう!!」

何人かと挨拶をして、席に着く。

そして横目で斜め前の吉田くんを盗み見る。

はぁ。喋りたいな。

吉田くんは今必死に小テストの勉強をしている。

あ、消しゴム落とした!!

コロコロコロ

待って、こっちにきたんだけど、、!?

これは拾うべきだよね。

やばい、吉田くんの持ち物に触れるとか

初めてなんですがっっ!!

「はい、どうぞ」

うん、声裏返りまくってる。

絶対変だと思われてるよ〜。

「あざす」

え、あざす!?

今あざすって言った?

いや、ギャップがやばい。

しかもイケボすぎてやばい。

「は、渡してくんないの?」

やだ、私ポカンと吉田くんの顔見ながら

消しゴム握りしめてた!

「あ、ごめんなさい、はい」

ひぃ。手触れそうやばい。

「キモ」

ん?なんか吉田くんがボソッと言った気がする。

気のせいかな。

まぁいいや、もう今日は一日幸せ!!

「やば、吉田が委員長に消しゴム拾ってもらってたぜ」

「なにそれ俺もされてぇ」

そんな男子たちの話し声が聞こえた。
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