第1章 いつもの朝
「はぁぁ、間に合った。」
ガタンゴトン。ガタンゴトン。
んーどこかな。
いつもこの3号車目にいるんだけど、、、
あ!いた!
寝癖ついてる。かわいぃ、、
こうして毎日のように眺めてる彼、
吉田蒼くんは、
私の大好きな人だ。
大好きと言いつつも話らしい話はしたことがないし、
全くタイプが違う。
クラスではいつも1人で本を読んでいる。
でも実は運動ができたりして
私の知らない彼の部分を知っていくのが楽しい。
『まもなく、田代、田代です』
あ、降りないと。
「あ、美優!!」
「ん、おはよー咲希」
咲希は同じクラスでいつも一緒にいる。
明るくて前向きで面白いから
周りに人が集まるので尊敬している。
「今日の小テスト勉強した?
うちまじでノー勉でやばいんだよね」
「ちょっとだけはしたかなぁ、
私も多分やばい」
「とか言って満点とるんでしょ、
直前出そうなとこ教えてっ!!」
「りょーかい」