第1章 いつもの朝
ガチャ。
ドアを開けるといつもの見なれた景色があった。
鏡を見て髪の毛やメイクをチェックし、
駅に向かってゆっくり歩く。
「今日は喋りたいなぁ、、」
一人で呟きながら
彼のことを考えていると、
とんとん、と肩を叩かれた。
「ね、君。連絡先教えてくれない?」
目の前に
いかにも自分をかっこいいと思ってそうな
男子高校生が2人いた。
「えー、あ、はい、もちろん!!」
こういう時美優はいつも連絡先を渡す。
ナンパされるのは悪い気はしないし、
程よくいい関係になってくれるからだ。
「やば、連絡先くれたぜ」
「おい、俺にも後で送って」
やばい。電車間に合わない。
「あ、すみません、
学校なんで今度また!!」
そう言い、駅まで走る。