第1章 いつもの朝
「やばい、今日目失敗したぁぁぁああ!!!!」
早朝。
自宅でアイプチをするも上手くいかず、
長谷川美優(はせがわみゆう)は絶叫していた。
「どうしよう?
こんなんじゃ目作ってるってバレるじゃん!」
「別にいいじゃないの。
なんで美優はそんなに外見ばかりこだわるのかしらねぇ」
毎日のようにお母さんはそう言う。
「いいわけないじゃない!」
そう、私はクラスのリーダー。
中学の頃に研究を重ねに重ね、
見事高校デビューを果たした美優は
クラスの一軍と呼ばれるグループに所属している。
「毎朝頑張ってんだから今更変えれるわけ、、」
と言いつつ失敗した目を試行錯誤する。
「あ、できた!!」
パッチリの二重が完成したら
薄くアイシャドウを塗って
ビューラーで巻いてからマスカラを塗る。
「よし、完成!!
お母さん、いってきまーす!!」