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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第28章 今宵はふたりで Ⅱ【P273〜の続き、‎🤍&🐾 ♟️*】


「すぅ、………すぅ、」

眠ってしまった彼女を見下ろし、ふたりは顔を見合せる。



「寝ちゃったね」

そう言ってさらさらとした髪を梳くベレン。

髪を撫でていく優しい指の感触に、眠ったままの彼女の唇が綻んだ。



シロはその指を取り、そこに唇を押し当てる。



「今宵だけ、よい夢を授けてやろう」

ふたりで眠る彼女に寄り添うようにして横たわる。



窓に視線を走らせれば、煌々と輝く月が空を統べていた。



彼女の身体を囲い込むようにして眠るふたりを見守るようで、

とじた瞼の裏を星々が残滓のように瞬いていた。
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