第18章 月嗤歌 ED Side A【☔️ ⇄ 主 *♟(激裏)】
「あぅっ……一緒にしちゃ、……嫌ぁっ………!」
円を描くように細やかな振動を与えながらも、律動が止まることはない。
寧ろ唇から零れる艶音に突き動かされるようにゆさゆさと烈しく揺さぶられて、
すがるものを求めて彼にしがみついた。
「厭……? ですが貴女の内は、私の与える快楽に歓喜していますよ」
そう囁きながら微笑うおもては、凄絶なまでの色香を放っていた。
あまりの感覚に身を捩って彼の腕のなかから逃れようと試みるも、
奥のほうを突かれて半ば強制的に身体の力が解かれてしまう。
水音と打擲音。結合部から奏でられるそれらの音が、
ますますヴァリスの恥じらいを助長させて、むずかるように頭を振った。
「お願い、……もっと、ゆっくりに………ひぅっっ」
どちゅどちゅと奥を突かれながら唇を重ねられれば、
より埋め込まれているものの質量を鮮烈なまでに思い知らされて、歓喜するように内側が蠢く。
「ック……… そんなに締め付けたら、注ぎ込んでしまいます……!」
ずん、ずん、と子宮口に鬼頭の先端が当たり、執拗にノックされてくぐもった艶音が零れた。
「んーーーっ! んんんぅっ」
彼が奥を突く度に、のたうつような快楽がヴァリスの心と身体を支配する。
彼に揺さぶられている。彼に求められている。
それだけがヴァリスの心を占拠して。
自分の内側に彼自身が埋め込まれているのだと思うと、
戦慄く膣壁がより強く彼のものを包み込む。
「ユーハン、………ユーハンッ」
必死で彼にしがみつけば、愛おしげに自分を見下ろす瞳と視線がかち合った。
指を伸ばして彼のおもてを引き寄せる。
ちゅ、と頬に口付けて、虚を突かれて瞠目する瞳に微笑みを向けた。
「私も、………愛してる」
みひらく瞳に微笑いかける。柔らかく解けた、心からの微笑だった。
「嗚呼、……本当に、貴女は………!」
「え………ひぁっ!?」
角度を増した象徴で、容赦なく最奥を抉る。
ずん、ずん、と奥でキスをするように繰り返し打ち付けられて、必死で彼にしがみついた。