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炎のように【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第2章 煉獄邸での生活


今日は二人で見回りだ。柱の担当する地区は広大だ。はじめは二人一緒に行っていたが、ここのところ二手に分かれて見回りしていた。
「緋色が来てくれて格段に見回りが楽になった。ありがとう。」
杏寿郎が走りながら緋色に話しかける。
「お褒め頂きありがたく思います。」
杏寿郎の隣りを走りながら、緋色はあまり抑揚のない声で返事をする。
「いつも思うが、もう少し砕けた話し方は出来ないか?」
「そう言われましても、、、」
緋色は昔から自分の感情を出すのが苦手だった。この話し方も癖のようなもので、ちょっとやそっとじゃ治らない。
「わかっている。だから少しずつでいい。俺は君のことが知りたいんだ。」
煉獄邸の前に着き、二人とも足を止めた。杏寿郎にじっ、と見つめられ、緋色はどうしたらいいのかわからず、その目を見つめ返した。
「、、、困らせているようだ。」
杏寿郎が苦笑する。どうしてこの人には考えていることがわかるのだろうか。
「、、、どうしてわかるのかって。これでも君を一番近くで見ている。表情は変わらずとも、目は正直だ。」
緋色の目だけで緋色の考えがわかるようだ。杏寿郎は緋色の頬を撫でた。
「今日も君は美しいな。それに可愛らしい。」
杏寿郎の言葉に、緋色はどう応えていいかわからない。
「さぁ、風呂にしよう。食事も摂らねば。」
杏寿郎はそう言うと煉獄邸に入っていく。緋色も後を追いかけた。
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