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炎のように【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第10章 これから


杏寿郎はゆっくりと動き出した。はじめは抜き差しではなく、奥をぐりぐりと刺激してやる。緋色の体は、その度、ぴくぴくと震えている。
「もう少し、激しくしても、いいだろうか?」
杏寿郎の問いかけに、緋色は頷く。緋色の許しをもらい、杏寿郎は徐々に抜き差しを開始する。
「、、、っ、、、」
優しくしよう、という気持ちはあっても、どうしても久しぶりの情事で興奮してしまう。杏寿郎は手加減を忘れて、緋色の奥を思い切り抉る。緋色の口から嬌声変わりの吐息が漏れる。この先、緋色の嬌声を聞く者がいないと思うと嬉しい、と思い、その思いに、自分はどれだけ嫉妬深いのかと溜息をつきたくなる。
緋色が杏寿郎に向かって手を伸ばす。緋色は情事の最中、抱き締め合うのが好きなようだ。杏寿郎は体を倒して、緋色の手が届くようにしてやる。ついでとばかりに、口付けも忘れない。口付けから離れた緋色の唇が動いた。杏寿郎は動きを止めた。
「、、、もう一度、言ってくれないか?」
杏寿郎に見つめられながら、緋色はもう一度唇を動かす。

杏寿郎、好き。

声が聞こえた気がした。実際には吐息だけだろうが、杏寿郎には、そう言った緋色の声が聞こえた。
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