第10章 これから
「、、、っ、緋色っ、、ダメだっ、、、」
杏寿郎の手が緋色の肩を掴むが、力が入らない。
緋色は頭を上下させたり、先端を吸ってみたりと、一生懸命、杏寿郎の昂りを刺激している。
「、、くっ、、」
杏寿郎の眉がますます寄ってくる。昂りはさらに質量を増している。そろそろ達するのだろう。緋色は口を窄めて、上下に動かす。杏寿郎の手が緋色の後頭部を持った。無意識だろう、杏寿郎の腰が揺れている。
一層、質量が増したと思ったら、緋色の口の中に白濁が出された。
「あぁっ、すまない。ほら、出しなさい。」
杏寿郎が慌てて手拭いを差し出すが、緋色は口内に出された白濁を飲み込んでしまった。あまり美味しくはなかった。
「君は、全く。水差しを用意しておいて良かった。」
杏寿郎はコップに水を半分程注ぐと、緋色に差し出した。緋色は受け取ると、素直に水を飲む。空っぽになったコップを置くのに、杏寿郎に背を向けた。
「君は無防備だな。」
後ろから杏寿郎に抱きつかれ、白い首筋を甘噛みされる。
「、、、っ、、、」
同時に、胸の頂を両方一緒に摘まれて、緋色の口から声のない嬌声が漏れた。
「ここはずいぶん熱いな。まだ触ってないはずだが。」
後ろから杏寿郎の昂りが、緋色の秘部をなぞる。そこは、すぐに挿れても痛くなさそうなほど蕩けていた。
「俺のを咥えて、ずいぶん興奮したようだ。」
いつもより意地の悪い声音で、杏寿郎が緋色の耳元で囁く。実際そうなので、緋色は顔を赤くすることしか出来ない。