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炎のように【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第1章 一目惚れ


煉獄杏寿郎はこの日、数人の隊士を連れていた。まだ隊士になりたての者ばかりだ。鬼を狩るとはどういうことか、柱の仕事を見て勉強する、と言うことらしい。


「任務終了だ。」
目撃証言のあった鬼は、十二鬼月でもなく、特に問題なく任務は終わった。
「今日のことを参考に、それぞれ任務に励んでくれ。」
杏寿郎がそう言うと、隊士は各々礼をして杏寿郎の前を辞する。
「ちょっと待ってくれ、そこの君。」
杏寿郎が一人の隊士に声をかける。
「、、、私でしょうか?」
杏寿郎の視線が自分に向いているのを確認した隊士は足を止めた。
「そう、君だ。名は何と言う?」
「階級・壬、寺島緋色と申します。」
「そうか、俺は煉獄杏寿郎という。」
「存じ上げております。」
「早速だが、君。継子にならないか?俺の速さに着いて来れたのは君だけだ。それだけでも賞賛に値する。」
この寺島緋色と言った隊士。女性ではあるが、他の男性隊士より足も速いし、鬼の気配の探り方もうまかった。動きに無駄もなく、綺麗な動きであった。
「しかし私は雷の呼吸です。」
「問題ない。同じ呼吸であることは望ましいが、違う呼吸でも一向に構わない。」
中々首を縦に降らない緋色を何とか説得し、杏寿郎は満足した様子で帰路に着いた。
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