第10章 使命感
杏「この先もしばらくは苦労しそうだな。限界が来たら後先考えずに辞めても構わないぞ。君を養うのに困らない程度の稼ぎはあるのでな。」
「そんな、」
杏「ではまた何か新たに問題が起こったら隠さずに教えてくれ!この話はこれでお終いだ!!」
「えっ」
杏寿郎の切り替えの速さについていけなかったりんは、ソファから立ち上がった杏寿郎を呆然とした顔で見上げた。
杏「今日は出前を頼もう!何か食べたい物はあるか!!」
「……ハンバーグ。」
少し幼い声に杏寿郎は眉尻を下げて笑う。
杏(何とももどかしいな。いつも近くに居てくれたら守ってやれると断言出来るのだが。)
そんな事を考えながら杏寿郎は出前サービスの検索を始めたのだった。