第5章 華
(……あれ…全部にさつまいも入れちゃってた…。)
杏「土鍋特有のおこげが堪らないな!!」
りんはお味噌汁くらいは違った具にすれば良かったと思ったが、杏寿郎があまりにもすんなり受け入れるので救われた気持ちになった。
「では…、お召し上がりください。」
杏「うむ!頂きます!!」
りんは茶碗を持ちながらちらりと杏寿郎の様子を見つめた。
すると、さつまいもご飯を食べた杏寿郎の目が嬉しそうに輝く。
杏「うまい!!うまい!!わっしょい!!!」
「え…、わっしょ…?」
杏「わっしょい!!」
りんは杏寿郎が応えてくれなくなると少し困ったように首を傾げたが、それでも幸せそうな顔をしてくれていたので小さく息をついて微笑みを取り戻した。
(どういう意味なのか後で教えてもらおう…。)