第8章 貴方の腕の中で【幸村】
先輩と無事に合流して居酒屋に入り2人で焼き鳥食べながら、今はこんな事してるだとか、同級生のアイツは結婚したよ。とかそんな他愛もない会話をしてた。
性格もあるんだろうけど、1回やってしまってると思ったら、ペラペラペラペラと下ネタも出てくる出てくる。
あ、私のことね。
そん会話も『フフ』とか『そうなんだって。』決して下品ではない対応をしてくれてた。
『君は昔と変わらず面白いね。』
「先輩も相変わらずカッコイイよね」
『いやぁ昔と比べたら老けてしまったと思うよ』
「そうかなぁ。私からしたら今も昔もカッコイイよ」
『ありがとう。』
お酒も入ってどんどん私は饒舌になっていた。
先輩も顔は少し赤かったかな?
そろそろ出ようかってなってこれからどうするって話しになったんだけど次の予定が先輩はあったみたいで。
「久しぶりに会ったのにこんなすぐバイバイは寂しい。」
『うーん。そうだね。時間あんまり取れなくてすまない。駅まで送るよ』
渋々歩いて、駅の近くに着いたけど
「先輩と離れるの嫌だなぁ…。次いつ会えるか分かんないし」
「なかなか会えないでしょ?」
『まぁ確かにそうだな…。』
困らせたい訳じゃないんだけど10数年ぶりに仲良しだった先輩に会って数時間でさよならなんて寂しいじゃない?
あと、どうしても先輩の口からもうちょっと一緒にいよう。って言わせたかった。何でなのかは、わからない。
とりあえず上目遣いで先輩に帰りたくないオーラは出しといた。
『〇あのね。』
「ん?」