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テニプリ短編集【幸村精市】

第8章 貴方の腕の中で【幸村】



『ねぇ、キスしてくれないの…?』


「いや、だって恥ずかしいし…。」






こんな事になってるのは久しぶりに連絡が来た幸村先輩とご飯に行った事が始まりです。


私は中学生の頃1つ年上の幸村先輩と趣味の絵を描くことで仲良くなった。先輩はテニス部だけど絵を描くのが好きでたまに美術室に来る。私は美術部でって感じ。


テニスをしてる時は魔王だとかなんだとか言われてるらしいし、クラスメイトの赤也はビビりまくってる。
でも私からしたらすごく優しいしなんだろ…一緒にいて楽な感じ。気を使わないでなんでも言い合えるからたまに先輩ってのも忘れちゃうぐらい。
リラックスし過ぎて2人きりの時は敬語すら使ってない。
そんな私でも『気にしなくていいよ』って言ってくれる先輩は最高に優しいと思うんだけどなぁ。







でもね、誰にも言ってないんだけど
先輩の卒業式ちょっと前の日に『寂しくなるから』って2人っきりで美術室で色々あったの。
別に好きだとか言われてないけどお互い求め合ってしまった感じ。
学校でするなんてやばいんだけど、家に呼ぶような関係でもないし、あれは何だったんだろう。って思ってた。


私は卒業した後、先輩とは別の高校に進学したからそれっきり連絡すら取ってなかった。

でも突然先輩から『元気?』って。
元気?って(笑)
あれ以来10数年ぶりに連絡してきたのがこれかぁって思ったけど素直に「元気だよ」って返しといた。


そっから本当にたまたま月末お互い予定が空いてて会おうかってなったんですよ。
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