第6章 幼馴染み【幸村】
ふーん。って言いながら色気のある顔でじっと見つめられる。
なんだろ。恥ずかしい。ドキドキが止まらない。
この時初めてちゃんと精市くんを男だと認識した。
「そんな顔で見つめられたら好きになっちゃうよ?」
『ほんと?好きになってくれるの?』
「うん。多分もう好きかもしれない。」
『やっと言ってくれたんだ。』
「えっ?」
『昔から一緒にいるのに全然興味示してくれないからどうしたもんかとずっと悩んでたよ。』
「だって精市くんは幼馴染みだし…今男だって認識した!」
『なるほど。そういう事だったんだ。じゃあもっと俺が男だってわかってほしい』
そのまま抱きしめられ次は精市くんからキスされた。
ふわーんとした気分…胸がギュッとなるしドキドキがうるさい。
このまま精市くんと……
その時すっと離れられた
『このまましたいけど、ご両親いるからまた今度ね?今日はありがとう。』
『あ、付き合うって事でいいんだよね?』
「え、でも精市くん彼女作らないんじゃ…?」
『そのつもりだったけど〇なら関係ないよ。俺はずっと好きだったんだから。』
「???」
『とりあえずまた連絡するよ!家も近いしね!』
下から両親と精市くんの声が聞こえたけど、まだ頭がついていかない。
お見送りすら、行けなかった。
「〇ー?どうしたの?お見送りしてあげないなんて」
「お母さん…?私、精市くんと付き合った」
「え!?え!!やだぁぁぁ!おめでとう。おとーさーん!!」
1階へバタバタと走るお母さんの音やお父さんのむせる声も聞こえてるが何も考えられなかった