第3章 さとにゃんと、さとしくん
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「代わりにゃ?」
さとしくんはぼくの頭をヨシヨシして、ゆっくり頷いた
「君を通して、ぼくは現世を生きるコトが出来るの
でも、君が猫だったから、上手くいかなくてね
それもこれも、全部神様のせいなんだけどさ…」
「はにゃぁ〜…」
神様って、しょーくん並みに、残念なのにゃ!!
「ぼくが、現世に戻れるかどうかは、君にかかってるんだ
…よろしくお願いね?」
「うん!解ったのにゃ!!
ぼくも、人間ににゃって、みんにゃとずっとずぅう〜〜〜っと一緒にいたいにょら!!」
あにゃ?
でも、ちょっと変なのにゃ??
「ねぇ、さとしくん
さとしくんがぼくの中で生きるって、どうゆうコトにゃ?
さとにゃんは、何処に行くのにゃ?さとにゃんは、さとしくんになっちゃうのにゃ??」
「……頼んだよ、さとしくん」
Σはにゃ!!
まさかの、答えにゃいパターンにゃ!!!
「教えてにゃ〜〜!!」
(バイバイ……もう一人のぼく)
「待ってにゃあ!教えてなのにゃ〜〜〜!!!」
(………バイバイ)
さとしくんの姿が、ぽわわ〜ん、って消えてしみゃうと、さとにゃんはまた物凄く眠くにゃってしまったのにゃ
それで、ふわふわの上に、ごろんって転がって、眠ってしまったにゃ…
さとしくん、どうして
どうして、教えてくれにゃかったのかにゃ?
どうしてかにゃ…
「おはよう、さとしくん!」
「…ふにゃん?」
ぼくは、気がつくと、何時ものしょーくんのベッドの上にいた
「…なぁ〜お」
なんだか、また不思議な夢をみたのにゃ…
でも、また忘れちゃったのにゃ
さとにゃんが四つん這いで立ちあがって伸びをすると
しょーくんがさとにゃんがゴロンしてた辺りを見て首を傾げた
「なんだ?この石…こんなの、昨夜あったっけ??」
さとにゃんが寝ていた場所に
白くて丸い綺麗な石が
誰かが笑ったみたいに、キラキラ光っていた
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