第4章 不思議な石
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「綺麗な石だねぇ、さとし」
「んにゃ〜ん」
「…こんなの、いつ拾ってきたんだ?」
「…にゃん?」
いつだっけにゃ??
朝起きると、さとにゃんの寝ていた所に綺麗な石が置いてあって、しょーくんは
「俺、こんなの見覚えねぇぞ?」
ってしきりに首を傾げていた
で、まーくんが
「きっと、さとしが何処かで拾ってきたんじゃない?」
って言って、それを聞いたしょーくんが
「Σでぇえっ?!じゃあじゃあ、さとしくんが一人でお外に出たって事?!危ないでしょうが!危ないでしょうがっ!!」
って騒ぎだして、ご近所からまたクレームがきそうにゃ勢いだったにょで、まーくんが
「きっと昨日お散歩のとき俺の気が付かない内に拾ったんだよ…なぁ?さとし?」
「にゃん?」
って言ってなんとか収まったのにゃ
でも、本当は
ぼくは昨日じゅんくんが帰って来るにょで興奮しちゃって、お散歩には行ってにゃかったのにゃ
「でも本当にいつ拾ってきたんだか…さとし、お前まさか夜中にこっそり外に出たりしてないよね?」
—ギクッ…にゃ
「にゃぁお」
「本当に?出てない?」
「にゃおん」
本当にゃよ!……昨日は、にゃ
「ま、別に良いんだけど、ちゃんと気を付けないとダメだよ?
夜中は車もそんなに走ってないとは思うけど、暗いから、余計に危ないんだからね?」
「にゃぁ〜お!」
解ってるのにゃ!
ちゃんと、右見て、左見て、右、してるにゃ!!
「…夜中、外出たのか?」
暫くお仕事がおふちゃんで、お家にいるじゅんくんが渋い顔して言った
「にゃ〜ん///」
はぁ、渋い顔もイケメてるのにゃ〜///
…って、はにゃっ!!
じゅ、じゅんくん、なんにゃ?にゃにするのにゃ?!
「んにゃおん///」
ソファーにハリウッドスター並みに格好良く足を投げ出して座っていたじゅんくんが
スッとスマートに立ち上がって、まーくん抱っこしているさとにゃんの方へ歩いて来た
にゃ〜!!
ドキドキにゃ!
ドキドキドキなのにゃ!!
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