第1章 ぼく、さとにゃん♪
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まあ、しょーくんも最初の内は、幻だの夢だのって騒いでたのにゃけど、もう考える事を諦めたらしいにゃ
今ではぼくのこと、凄く大事にしてくれるにゃ
うつらうつらまーくん抱っこでマドロンでいたら、まーくんが伸びをした
「んん〜…ん?ああ、もうこんな時間か…もう行かないと」
えぇ?もう?もっと抱っこぉ〜!!
「んな〜ぅ!!」
「ん?寂しいの?さとし」
「みゃ〜ぅ」
「んふふ、そんなに可愛い声で鳴かれると、弱いんだよねぇ」
え?じゃあ、もっと抱っこしてくれるのにゃ?///
「でも、お仕事だからね」
「んにゃあっ!!」
「怒んないの(笑)もう少ししたら、和くん帰ってくるから…ね?」
んん〜…一人よりはいいのにゃけど、どうもかずくんと二人きりになると、危機感を覚えるのにゃ……人間に、なってる時だけにゃけど
まーくんは、優しくぼくをソファーに降ろすと、身支度を始めた
やっぱり、行っちゃうのにゃ…つまんないにゃ…
「にゃ〜…」
「ちょっとの我慢ね?さとし」
まーくんはぼくをもう一回抱き上げて、玄関まで行った
それからぼくを玄関に降ろして言った
「じゃあね、ちょっとの間、お留守番お願いね?」
そう言ってぼくをイコイコしてから、まーくんはお仕事に行った
「……にゃん」
…つまんにゃい…さみしいにゃぁ〜ん…
「…にゃあ…にゃあ……にゃぁ〜ん…にゃぁ〜ん」
さみしいよぉ
かずくん、早く帰ってきてよぉ
「んにゃ〜ん!なぉ〜ん!ふにゃ〜ん!うにゃ〜〜ん!!」
ひとりは、イヤにゃ!
イヤイヤイヤにゃぁ〜ん!!
ぼくは、寂しくて、部屋中を走り回って、鳴きまくったにゃ
「なんだ?今日はやけに鳴いてますね?」
あ、かずくん帰ってきたぁ〜!!!
「んな〜ぅう♪ゴロゴロゴロにゃん♪」
「お?甘えるねぇ〜♪」
かずくんはぼくを片手に抱っこすると、自分の部屋に入った
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