第3章 さとにゃんと、さとしくん
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「良く見ててね…こうやって、輪っかをつくって、こっちをココに通して…」
「にゃん、にゃん…」
「で、コノ輪っかをココを押さえながら引っ張って…」
「にゃんにゃんにゃん…」
「…はい、出来上がり!」
「にゃ!リボンちゃんにゃ!!」
かずくんは折角つくったリボンちゃんをしゅるって解いた
「じゃあ、今度はさとしが一人でやってみましょうね?」
「ぼく、ひとりでにゃ?」
「そ、頑張って」
「…にゃ、やってみるのにゃ…」
えっとぉ…輪っかをつくって、ソコにコレを…
「はにゃ…取れちゃった」
「大丈夫。さとしは器用だからすぐ出来ますよ」
かずくんが優しくぼくをヨシヨシってしてくれた
「うん、さとにゃん頑張るにゃ!」
何回か失敗しちゃったけど、さとにゃんはどうにかリボンちゃんを結べたのにゃ
「出来たにゃ〜♪」
「上出来ですよ!きっと潤くん喜びますよ」
それをぼんやり見ていたしょーくんが、ぼそっと言った
「……雅紀には、見せないのか?」
「「…あ」」
さとにゃんは、仕方にゃくもういっかいリボンちゃんを解いた
…また結ぶから、いいんにゃもん、にゃ。(←ちょっと拗ねた)
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