第2章 猫会議にゃ!
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「そ、そんな…まだお嫁さんも貰ってないのに、もう加齢臭が…」
「翔兄ちゃん、お嫁さんの前に彼女作んなさいよ」
「…彼女…なんて、懐かしい響き…」
しょーくん、にゃんでそんなに遠い眼をするのにゃ?
「…さとちぃ…俺を癒してちょんまげ」
寒いおやじ張りの死語を挟みながら、さとにゃんを切なそうにぎゅぅ〜って抱きしめるしょーくん
…にゃんか解んにゃいけど、気の毒にゃ
「大体さ、翔兄ちゃん頭も顔もイイのにさ、結局何時も振られるじゃん?何が原因なの?」
「…そんなの、俺が聞きたいよ(泣)」
「振られるって、なんにゃ?」
「だから、“翔くんって、カッコイイのになんか残念”って言ってお別れを言われる事ですよ」
「…それは、一般論ではなくて、俺限定だろう(泣)」
「しょーくん、残念にゃの?」
「それは、もう」
「…否定できない自分が悲しい…」
あにゃにゃ…しょーくん、そんにゃに肩を落としたら…
「…楽しそうにゃ」
「へぃ?」
しょぼくれてすっかり酔いが醒めてしみゃった様子のしょーくんにょ肩をじっと見てたら
さとにゃん、乗りたくなってきたのにゃ
あの角度は、にゃかにゃかにゃ…
「しょーくん!なでかたぐるま、してにゃっ!!」
「え?…い、今?」
「今がチャンスにゃっ!!」
「チャンス?!…って、なんの??!」
そりは、最大のスリルを味わうチャンスなのにゃ!!
「とりゃぁっ!!」
「Σぉうわっ!!!」
さとにゃんは抱っこされていたお膝からしょーくんによじ登ると、そのまま肩に乗っかったのにゃ
…だからね、つまり、この前と前後ろが逆ににゃってしみゃって…
「Σんのぉーーーーっ!!!////」
「わきゃきゃっ!怖いにゃっ!!楽しいのにゃぁーーーっ!!!」
「楽しくないよっ!!危ないってっ!!!」
前が見えにゃいしょーくんは、ドタバタ慌てて大騒ぎ
おっこちそうなぼくは、スリルたっぷりで大満足♪
なでかたぐるまで遊ぶさとにゃんとしょーくんを見て、かずくんがボソッと呟いた
「……だから、残念って言われるんですね」
…そうにゃの?(←恐らくは、そうなの。)
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