第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
そうこうしている内に
さとにゃんのカラダは、すっかり真っ白なもやもやに覆われて
さとにゃんは、また瞼がもやっと重くなってしまい
神さまから、この後さとにゃんは、どうなっちゃうのか聞くことができずに
また
眠ってしまったのにゃ…
「……Σんにゃっ!!」
「おにぃちゃん、だいじょうぶ?」
さとにゃんは気が付くと、また川の前に戻っていた
しょんで、目の前でちっちゃこいさとしくんが、しゃがみ込んでさとにゃんを見ていた
「あにゃ…さとにゃん、戻って来たのにゃ?」
「もどるってなぁに?おにぃちゃん、ずっとココでねんねしてたよ?」
「おにゃ?」
しょんなハズないのにゃ!
さとにゃん、神さまにあって、お札を貰ったのにゃっ!!
「ん~っとぉ…」
さとにゃんは、ポッケに手を突っ込んで、お札を探した
そしたら、何処からともなく、ねずみおやじちゃんが現れて
さとにゃんにすり寄って来た
《よう、神公には会えたか?ケケケっ》
「うん、会ったのにゃ……あ、あったのにゃっ♪」
《んん、何だ、そりゃ?》
ねずみおやじちゃんは、さとにゃんがポッケから出したお札をマジマジと見た
「神さまに貰ったお札にゃ♪ねずみちゃん、オデコ出してにゃっ!!」
《だから、ワシはねずみじゃねぇっつってるだろうが(怒)》
ブツブツ文句を言いながら、オデコを出すねずみおやじちゃん
ぼくは、そのデコッパチに、お札を貼った
「えい、にゃ!!」
《…んんん?何だ??……売れ残りだって?失敬な!!》
「…あにゃ?」
間違えちったのにゃ!!
《ワシは売れ残ったんじゃねぇ!結婚なんか人生を諦めた野郎がするもんだ!!》(←ずっと独身だったらしい)
「えぇ~っとぉ……あ、これにゃ♪」
さとにゃんは、黄色いお札をポッケから引っ張り出した