第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
「…つれないのぅ…まあ、良いわ…」
神さまはちょっとショボンってなって口を尖らせると
ローブのポッケから、赤いお札を取り出した
「コイツを番人の額に張り付けるのじゃ!さすれば、ヤツの妖力が封じられて、そのままヤツは地獄行きじゃ」
「ふにゃ…」
さとにゃんは、神さまからお札を受け取った
「…ん~…神さまぁ、何で“売れ残り”って書いてあるのにゃ?」
「あぁ?売れ残り??…おぉ、イカン!間違えてしもうた!!」
神さまは、慌ててまたポッケの中に手を突っ込むと
今度は黄色いお札を、さとにゃんに渡した
「こっちじゃった!!」
それを見たおとぉさんが、腕組みして言った
「おぉ、なんかこっちのは、キョ◯シーに出てくるお札みたいだな!」
キ◯ンシー?
あの、ふとっちょのキルト職人のおばちゃんにゃ?(←それ、キャシー)
「この赤いお札はどうするのにゃ?」
さとにゃんは、最初に貰った赤いお札を神さまに見せた
「んん?記念にお前さんにやるよ。ダサい服着た売れ残り野郎にでも、貼ってやると良い」(←笑)
「うん、わかったのにゃ!さとにゃん、うってつけの人、知ってるのにゃっ!!」(←それって…)
あ、そうだったにゃ!
さとにゃん、肝心なコト聞いてないのにゃっ!!
「ねぇ、神さま!さとしくんが助かったら、さとにゃんはどうなるのにゃ?このままずっと人間にょままにゃの?
そりとも…」
「ヤツのでこっぱちにソイツを張るんじゃぞ!」
Σうにゃっ?!
さとにゃんの質問の途中で神さまがそう言うと
辺りが急に白いもやもやで包まれた
「まってにゃ、神さま!さとにゃんはどうなるのにゃっ!!///」
《…赤い札でなくて、黄色い札の方じゃぞ…》
「神さま!神さまってばぁ、にゃっ!!///」
《…マネ◯ンファイブ…天国からも応募出来れば良いのにのぉ…》
「にゃーーっ!!さとにゃん、どうなるのにゃぁああーーーっ!!!///」