第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
「神様!お話はしかと伺いました!
元はと言えば私たちの勘違いと神様のちょっとしたウッカリミスが原因で、あの子には何の責任もありません!
どうか、お願いです、あの子を…智の魂を、亡者の元から救い出してやっては貰えないでしょうか?」
「…ふむ」
「私からもお願い申し上げます!
息子の魂を救ってやる為なら、この命を犠牲にしてでも…」
「もう、死んどるだろがッ!!」
ベチッ
「Σあぅうっ」
「……えぇのぅ///」
相変わらず楽しそう(?)に、ボケ突っ込みをするおとぉさんとおかぁさんを見て
神さまが、羨ましそうに呟いた
「そうじゃのう…確かにお前さん達が言う通り、ワシにも責任の一端はある…じゃがのう…」
「じゃがなんですかっ?!」
「俺はじゃがって言ったら、やっぱし男爵…」
「をだまりッ!!」
んばしっ
「Σおぅいぇすっ」
…おとぉさんと、おかぁさん…
にゃんか、何時も楽しそうにゃ///(←そうかい?)
「いやのぅ…あの子を助ける為には、亡者の妖力を封じる必要があるのじゃが…」
「では、封じて下さいっ!今すぐバシッと!!」
「うむ…それがのぅ、そう簡単に行かないのじゃよ」
「何故ですかっ!!」
おかぁさんは、神さまの胸ぐらをガシッと掴んで詰め寄った
「お、おぇぅ…ちち、近いし、苦しいじゃで…は、離れてくれぃ(汗)」
「そうだよ母さん!浮気だっ!そりゃ浮気だっ!!///」
「やかましいッ!!」
ゲシッ
「Σおぅのぉっ」
また嬉しそうに(←笑)おかぁさんに蹴飛ばされて転がるおとぉさん
…やっぱし、楽しそう///(←だから、そうかい?)
「何故です神様っ!!」
「だからの…あやつには、三途の川の番人という大事な仕事があるのじゃ
番人の仕事は超大変でのぅ
何しろ、いつ何時死者の魂が三途の川を訪れるか解らんでのぅ
365日、24時間、年中無休で番を続けなけりゃならん
勿論、川の淵から離れる事は愚か、寝ることすら許されないのじゃ…」