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癒し猫さとにゃん♪

第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん





Σえぇーっ、にゃ!!


「じゃあ、全部ウソなのにゃ?さとしくんが生きられるのも、さとにゃんが人間になれるのも…」

「自然の摂理から言ったら、無理じゃがの」


神さまは、腕を組んだまま、目を閉じた


「…三途の川の番人が、それをねじ曲げてしまったようじゃの…」

「じゃあ…さとしくんは、どうなるのにゃ?」


さとにゃんは…


…どうなるのにゃ…?


「ちょっと待ったぁ!!」


…にゃ?


さとにゃんが、いったいぼくとさとしくんは、どうなってしまうのだろうって思ってたら


後ろの方から聞いたことのある元気な声がした


「あ、おとぉにゃん!」

「あーた一人で目立ってんじゃないわよ!!」
ベシッ
「Σあぁうちっ!!」


はにゃ!!


「おかぁにゃんも!!」


おかぁさんは、おとぉさんの首根っこを猫掴みすると


ニッコリ笑って、さとにゃんに手を振った


「さとにゃんちゃん!話は聞いたわよ!!」

「そうそう、最初っからソコに隠れて見てたんだけど

一番カッコいいタイミングで出てやろうって、母さんが…」
「余計なことは言わんで宜しいッ!!」
バシッ
「Σあおぅっ」


おとぉさんは、首根っこを捕まれたまま、頭をさすると、おかぁさんを見た


「もう、も少し優しく…」

「なんです?何か文句でも?」

「……何でも御座いません(汗)」


おかぁさんがおとぉさんをチロリと睨むと


おとぉさんは、首を窄めて目を逸らした


(おぉ~…)


「さとにゃん、知ってるのにゃ!こう言うの、“如意棒の白に惹かれる”って言うのにゃ!!」(←正しくは“女房の尻に敷かれる”、です)


さとにゃんが得意げに言うと、おとぉさんが顔の前で手をヒラヒラ振りながら言った


「…いやいや、何故如意棒…て言うか、白じゃなくて、赤だし…」

「良いじゃない、可愛くて!」


そう言うと、おかぁさんはおとぉさんの首根っこを掴んだまま引きずって、神さまの前まで歩いて来た



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