第8章 しょーくんの願い事
「何だ、結局断っちゃったんですか?」
「違うのにゃかずくん!断ったんじゃにゃくて、振られたのにゃ!!」
「…さとしくん…ソコは別に訂正しなくても良いから(泣)」
だって、ホントのコトにゃもん!!(←笑)
さとにゃんとしょーくんがお家に帰って暫くしてから、かずくんが帰って来た
まーくんは、そのままお店にお仕事に向かって
ダーリンも、実は本当にお仕事があって、途中で抜けてきたらしく
マネージャーさんにお迎えに来て貰って“現場”に戻ってしまったらしい
しょんで
本当になんの予定も無かった(←笑)かずくんが、一人で帰って来た訳なにょら
リビングのソファーに、何時も通りどでんと座ると、かずくんが言った
「そんなんじゃ、何時まで経っても嫁なんかもらえませんよ?」
「…良いんだよ、それで」
しょーくんはニコニコ笑いながら食卓の椅子に座って、さとにゃんをお膝に抱っこした
「えぇ?良くないでしょうに」
「良いの。うちは別に名のある家じゃないんだから、お前らが独り立ちして出てった後にでも、考えるよ」
「そんな…寂しい老後になっちゃうんじゃないんですか?」
「なんないよ、さとしくんが居るから」
「…にゃ?」
しょーくんは、ニコニコ笑ったままで、さとにゃんの頭をイコイコしてくれた
「さとしくんは、ずっとお家にいるんだもんね?俺にはソレで十分だよ」
「Σ翔兄ちゃん!まさか、さとしを嫁にするなんて言わないでしょうね?!」
「…違うよ、和じゃあるまいし(苦笑)」