第8章 しょーくんの願い事
「ら、ラウンジって、まさか、俺の見合いを覗く気だったとか…」
「さとにゃんは見たくなかったのにゃけど、かずくんがどうしてもって言うかりゃ…」
「かっ…和也?!ききき、来てるのか??!」
「うん、まーくんも、だーりんも居るのにゃ」
「Σんなーーーーッ!!!!////」
しょーくんは大声で叫ぶと
また昭和風のリアクションで飛び上がった
「どど、どうして?!なんでみんなが…って、アイツら今ドコに居るんだ?」
「だから、しょーくんのみあいを…あり?」
さとにゃんは、しょーくんのスーツをマジマジと見た
「…あ、しょーくん、最初に着てたのとお洋服が違うのにゃ」
「ん?…いや、それはさとしくんの所為でしょうが(苦笑)」(←噛みつかれてよだれ塗れなったので着替えた)
そっか
さとにゃんさっきは、よくみにゃかったし
みんにゃは、クリーニングから取ってきたばっかの、最初に着ていたスーツを着てると思ってるから
間違っちゃったにょら!
「しょーくん、みあいは?もう、終わったのにゃ?」
「うん、終わったよ。だからさとしくんを迎えに来たんだよ」
「…ずいぶん早いのにゃ」
「ははは…実は、さとしくんの事が気になってさ…」
しょーくんは、何時も通りの情けない顔で笑うと言った
「そわそわしてたら、何か予定でもあるのかって言われてさ
つい、連れを待たせてる、なんて言っちゃって、あっと言う間に振られちゃったんだよ(苦笑)」」
「振られちゃったのにゃ?!///」(←嬉しそう)
「…帰ろうか、さとしくん」
しょーくんはニッコリ笑うと、ぼくの手を握った
「みんなは?呼びに行かないのにゃ?」
「…精々、赤の他人の見合いを覗いているがイイさ」
さとにゃんは、ちょっと悪い顔で笑うしょーくんとお手てを繋いで、お家に帰った
—その頃、ラウンジでは—
雅)「誰だろうね、あの、和菓子屋の若旦那みたいな人は(笑)」(←やっと気付いた)
和)「さぁ?翔兄ちゃんじゃないのは、確かだと思いますけど」(←ちょっと気付いてた)
潤)「……」(←飽きちゃったので、寝てる)
…撫で肩でなく、顔を確認しようね、君達。