第8章 しょーくんの願い事
「ふ…ふぇ……ふえぇぇ///」
さとにゃんのケーキ
…全部、食べれにゃくにゃっちった…
「ふにゃ……ふにゃぁあああーーーんっ!!/////」
「き、君、そんな泣かなくても…(汗)」
「ふえぇええーーーんっ!!うわぁああああーーーーーんっ!!!////」
オドオドするおじさんの目の前で、大声で泣いていたら、誰かの暖かい手に抱き上げられた
「どうしたのさとしくん!そんなに泣いて!!」
「しょーくん!!///」
しょーくんにゃ
しょーくんが来てくれたのにゃ
さとにゃんが泣いてたら、しょーくんが…
「しょぉ〜くぅう〜〜んっ!!////」
「あ〜、よしよし、どうしたのか話してご覧?ん?」
「ふぇっ…あのおじさんが…ぐすっ…イジワル言って…えぐっ…ケーキ、食べれにゃくにゃったの///」
「…このケーキと思しき残骸は、さとしくんのなんだね?」
しょーくんは、そう言うと、さとにゃんの涙をハンカチで拭きながら言った
「どう言う事です?」
しょーくんは、しょーくんらしくない低い声を出すと、おじさんを睨んだ
「い、いえ…コチラのお客様がケーキを持ち出そうとなさっていたので…」
「確かココのケーキは、ホテル内なら何処でも頂けるんでしたよね?
何かに入れて持ち出したのならともかく、トレーのままなんですから、このホテル内で食べようとしているのは一目で解るのでは?」
「いえその、お一人だったので、その…」
「彼が食い逃げしようとしていたとでも?
料金は僕がちゃんと事前にお支払いしていますが」
「そ、それは…その…た、大変失礼しました(汗)」
おじさんは謝りながらぺこぺこ頭を下げると
「お詫びです」
と言って、バイキングに出ていたケーキを全種類箱に入れて、さとにゃんにくれた
「これ、全部くれるの?お家に帰ってから食べてもイイのにゃ?」
「はい、大変失礼致しました」
「しょーくん!全部くれるってぇ〜♪」
「良かったね。
…トコロでさとしくん、ココから出て何処で食べようとしてたの?」
「らうんじ!!」
「…え゙?」