第8章 しょーくんの願い事
「お客様、バイキングのケーキを持ち出しては困ります」
「…にゃ?」
さとにゃんがまた、トレーにケーキをてんこ盛りにして、らうんじに戻ろうとしたら
出口の所で、黒いスーツを着たおじさんに停められた
「お客様はお一人ですか?どなたかお連れ様はいらっしゃらないので?」
「おつれ?」
お買い物のとき、多かった分、戻って来るお金のコトにゃ?(←それはお釣り)
バイキングのお金は、しょーくんが払ってくれたから
さとにゃん、持ってないのにゃ!(←だから、違うって)
「勝手に持ち出してはイケナイのですよ?取り敢えずソレは此方で預からせて頂きます」
「Σんにゃ!!」
おじさんが、さとにゃんの手からトレーを取ろうとした
「ぃや〜ん!コレさとにゃんのらもぉ〜ん!!///」
「お連れ様がいらっしゃるまでは預からせて頂きます」
「ぃやらぁあ〜〜!!////」
「「あっ!!」」
トレーを取り返そうと思って思い切り引っ張ったら
トレーが傾いて、ケーキが全部落っこちてしまったにゃ
「Σんにゃー!!さとにゃんのケーキッ!!!////」
せっかく
せっかく沢山のせたにょに
だーりんにもあげようと思って、係のお兄さんに訊いて
あんまり甘くにゃいのも、持ってきたにょに
全部
全部、落っこっちゃったにょら…