第8章 しょーくんの願い事
それを見て、かずくんが呆れた様に言ったにゃ
「…めっちゃヤキモチ妬いてるじゃないっすか」
そんにゃの知らにゃぃもん
さとにゃんは、むかむかするだけにゃもん!(←だから、妬いてるでしょう)
だいたい、なんにゃ、しょーくんってば
あんなに肩を撫でらせにゃってさ
まるで別人みたいに撫でってるのにゃ
さとにゃんだって、お着物きたら、ナカナカなのにゃ
お人形さんみたいにゃねって、かずくんが褒めてくれたのにゃ(←着物も着せられたんですか)
さとにゃんは、チラッとまーくんとかずくんを見た
「あ!お茶こぼしましたよ!」
「あ〜あ…拭こうとしたら今度は花瓶倒しちゃったね(笑)」
二人はしょーくんの、みあいを見るのに夢中
さとにゃんは、益々むかむかしてきた
「………おかわり、取ってくるのにゃ」
さとにゃんはむぅっと脹れたまま、空になったトレーを持って立ち上がった
「…一緒に行ってやろうか?」
だーりんが、ちょっと心配そうにさとにゃんの顔を覗き込んだ
「だーりんは、みあい見にゃくてイイのにゃ?」
「…別に、興味ないし」(←ソレはソレで酷いから)
さとにゃんは、何となく一人になりたい気がして、ぷるぷる首を振った
「平気にゃ。さとにゃん、一人で出来るのにゃ」
「…そうか?」
「うん、だーりん、ありがとなのにゃ」
さとにゃんはそう言って、とぼとぼとレストランにケーキを取りに行ったのにゃ