第8章 しょーくんの願い事
「おはよぉ〜…」
今日は日曜日
だーりんはお仕事で「ろけ」とか言うのに出かけたので、朝早くにお家を出てしまったのだけど
かずくんはお仕事がお休みだったので、うんと遅くに起きて来た
「おはようじゃナイだろ和也。お前俺が起こさないと何時までも寝てるんだから…もうすぐ昼だぞ?」
「そんなことより、聞きましたよ♪」
かずくんはコーヒーを自分のマグに注ぎながら、にやりと笑った
「ん?何を??」
「お・み・あ・い♪すんでしょ?」
「Σんなッ!!!////」
しょーくんが大袈裟に昭和風なリアクションで飛びあがった
「さ、さ、さとしくんっ!まさか和也に…」
「さとにゃん、かずくんには言ってないのにゃ。まーくんにはお話ししたけど」
「ま、雅紀に話したの?!」
かずくんはコーヒーを一口飲んでクスリと笑った
「雅紀兄ちゃんが言ってましたよぉ〜?
で、どんな子です?幾つ?何してる人?」(←まーくんは案外口が軽いらしい)
「お、お前には関係ないだろ!////」
「関係無いトコないですよ!将来お姉さんになるかも知れない人なんですから♪」
「ま、まだするって決めた訳じゃねぇよ!////」
「良いから良いから♪あるんでしょ?見合い写真♪」
「…そりゃ、まぁ…」
「何処に仕舞ったんです?」
「そ、そんなのお前に言う訳…」
言いながらしょーくんはチラッとお仏壇を見た
「なるほど、ソコですか」
「Σんハッ!!!(汗)」(←解りやす過ぎ)
かずくんは、悪い顔して笑うとお仏壇の下の引き出しを開けて、中からお見合い写真を取り出した
「ちょちょちょっ!ちょっと待ったッ!!///」
「お?ナカナカの美人じゃないっすか♪」
「か、返せよッ!!///」
「さとにゃんもみるぅ〜♪」
「おお、みなせぇみなせぇ♪」
「返してッ!!!////」
「おにょ…猫耳が付いてにゃいにょら!」
「そりゃ、人間ですから」
「か〜え〜しぃ〜てぇ〜〜ッ!!!////(泣)」
半べそのしょーくんが、ガバッと写真をかずくんのお手てから奪った
「良いじゃないですか、見る位」
「そうにゃ!けちけちするにゃ!にゃのら!!」
「…う、うるさい////」
しょーくんは真っ赤になってお写真を抱きしめた