第8章 しょーくんの願い事
「前にきょうちゃんが言ってたのにゃ!あかちゃんはとっても危険な生き物にゃ!猫の天敵なのにゃっ!!」
「天敵って(笑)」
「にゃって、しっぽちゃんとか耳とかを引っ張りゃれたり、潰されて死にそうににゃったり
悪くすると、お髭をちょっきんされちゃうのにゃッ!!///」
「あはは、どれも赤ちゃんがやりそうなコトだけど
さとしはもう尻尾も耳も、髭もないし、赤ちゃんより大きいから、抱き潰されたりもしないと思うけど?」
「……にゃん?」
そう言えば、そうにゃ
「でもでも!それだけじゃないのにゃ!!
あかちゃんが来ると、猫は構ってもらえなくなっちゃうのにゃっ!!!」
って
きょーちゃんが言ってたのにゃぁっ!!!(←全部聞いた話しです)
「はは、だから、さとしはもう、猫じゃないだろう?」
「……にゃ」
猫じゃ、ない?
……
さとにゃん、猫じゃにゃいの?
「………にゃんか、嫌にゃ///」
「ん?どうしたの??」
「………」
さとにゃん
猫にゃ
人間の格好してても
猫なのにゃ
猫缶とまぐろちゃんと、しょーくんのスネ(←笑)をこよなく愛する、猫なのにゃ
「……さとにゃん、猫に戻りたいのにゃ///」
「さとし…」
「思いっきり爪をガリガリしたいのにゃ…
猫缶を食べたり…
原っぱをダッシュしたり…
たまにはカリカリも食べたり…
ねずみちゃんを追いかけたり…
まぐろ味の猫缶を食べたり…
たんすの上ににょっかったり…」
「殆ど猫缶だね(笑)」
ん?
そうかにゃ??(←そうです)