第8章 しょーくんの願い事
「…まともな恋愛したコトないやつがさ、見合いなんて…出来ないもんな」
「ふにゃ?」
「…かといって、自力で嫁を探す力量もないし…どうしたもんかな」
「ふにゃぁ?」
どう言う事にゃ?
罰ゲームとかでイースター島に行くのにゃ??(←だから、モアイじゃないから)
「……はぁあ〜///」
頻りに首を傾げるさとにゃんを抱っこしたまま
しょーくんがまた派手に溜め息をついた
「見合い?」
「うん!みあいか、もあい!」(←だからモアイは関係無いから)
「モアイ話しって何だ?(笑)」
まーくんは何時もの様にぼくを腕にぶら下げたまま、玄関からリビングへ向かった
「そっか、兄ちゃんに見合い話ねぇ…まぁ、兄ちゃんももう30だしな」
夜遅くになって、まーくんが帰って来たので
さとにゃんは、しょーくんのベッドからそぉっと抜け出してまーくんを玄関にお出迎えに行った
しょんで、まーくんに、しょーくんが言っていた“みあい”が何の事なのかを訊いたにょら
「ねぇねぇ〜!みあいって、何のコトにゃ〜?」
「ん〜…簡単に言うとね、結婚したい人同士が会ってお話しをするコトだよ」
「けっこん?」
あの、しょーくんの赤い水の痕のコト?(←ソレは血痕)
「男の人と女の人が一緒になって、新しい家庭を築く事だよ」
「新しいかてい?
Σんにゃッ!しょしょしょーくんお家からいにゃくにゃっちゃうの?!」
じゃあじゃあ
さとにゃん、この先一体誰をからかって遊べばいいのっ?!(←そこ?)
「居なくならないよ、兄ちゃんは長男だからね(笑)」
「ふにゃ?」
「この家に新しく兄ちゃんの奥さんを迎える事になるんだと思うよ」
「おくさん?」
「そう、で、その内赤ちゃんが出来て…」
Σにゃぬっ?!
あかちゃんにゃって?!
「そりはダメなのにゃ!!とっても危険にゃっ!!!」
「え?…危険??」
まーくんはビールをグラスに注ぎながら首を傾げた