第8章 しょーくんの願い事
「えと…おーのぎょうせいしょしじむしょ…って、ここかにゃ?」
んん〜…さとにゃん、ひらがなとカタカナは全部読めるけど、漢字は解んにゃいのにゃ!(←じゃあはなから電車は無理だったろう)
さとにゃんはたくしーを降りると、しょーくんの会社があるビルの前に立ち尽くしていたにゃ
「ん〜…どれだか解らにゃぃのにゃ…」
「どうかしたのかい、お譲ちゃん!」
「…にゃ?」
振り向くと其処にはぱんちぱーまのおじさんがいたのにゃ
「さとにゃんね、おーのぎょうせいしょしじむしょ、ってトコ行きたいのにゃ!」
「おぉ?うちのお客さんか!」
「おじさん、しょーくんの会社の人にゃ?」
「あぁ、君アレか、風山くんの知り合いかい?」
「そうにゃ!忘れ物をお届けなのにゃ!!///」
「そうかそうか、エライねぇ!おじさんが案内してあげるからオイデ」
「はぁ〜ぃ、にゃ♪」
ぼくは、ぱんちぱーまのおじさんに連れられて、しょーくんの会社へ向かった
「おぉ〜い、風山ぁ、お客さんだぞぉ」
「あ、栄田さん…僕にお客ですか?」
「しょ〜ぉくぅ〜ん♪」
「Σえ?!さとしく…」
ガンッ
「Σいぃってぇッ!!」
しょーくんはぼくを見るとビックリして勢い良く立ち上がって、机に足をぶつけた
「ぐおおーーッ!!べべ弁慶の泣き所ッ!!!(泣)」
「…なにやっとるんだ、お前は」
ぱんちぱーまのおじさんが呆れたように言った
「しょーくん、会社でも残念にゃんだね!」
「おぉ、アイツは家でも残念か!」
「残念にゃ!!」
「……酷い(泣)」
しょーくんは半べそをかきながら足を擦った
「で、さとしくんはどうしてこんなトコ来たの?一人??」
「うん、一人!まーくんにたくしーに乗っけてもらって来たのにゃ!…はぃ」
「…うん?」
さとにゃんはポッケからしょーくんの手帳を取り出した
「え?…アレ??」
ソレを見てしょーくんはジャケットのポッケの中を探った
「うわ…俺忘れて来ちゃってたのか…ありがとうさとしくん」
「どうしたしまして、にゃ♪」
「……」
しょーくんはさとにゃんから受け取った手帳をじっと見詰めた