第8章 しょーくんの願い事
「まいったな…これどうしよう?」
まーくんは手に持った手帳をテーブルに戻して腕組みをした
「俺今日はおやっさんトコに寄って改装工事の打ち合わせしないとイケナイんだよねぇ…
兄ちゃんとこ寄ってる時間あるかな?」
「さとにゃんが届けるのにゃ!」
「…え?」
「さとにゃん、昨日かずくんと電車に乗ったにょら!
きっぷを買うと、行きたいトコに電車がちゅれてってくれるにょらっ!!」
「さとし、一人で行くの?」
「うん!」
さとにゃんは腰に両手をあててふんぞり返った
「まかせて、にゃ!!///」
「…大丈夫かな?」
まーくんは腕組みをしたままさとにゃんを見た
「大丈夫なのにゃ!
さとにゃんちゃんと字も読めるし、解らなにゃくにゃったら、駅員しゃんにちゃんと訊けるのにゃ!!///」
さらに仰け反る
「…う〜ん、でもなぁ…一人じゃなぁ」
「大丈夫ったら、だいじょ…Σんにゃっ///」
ドテッ
仰け反り過ぎて、転ぶ
「…やっぱ、ダメだな(笑)」
「ふにゃ〜///」
「タクシー呼んであげるよ。
俺が運転手さんに住所を言ってあげるから…お金は掛かっちゃうけど、まぁ仕方ないでしょ」
まーくんはそう言うと、たくしー会社にお電話をしてくれた
「15分位で来てくれるって。
タクシーが来るまで俺も一緒に待っててあげるからね」
「はぃにゃ!」
「…で、もう尻尾も耳も無いから、普通の服着て大丈夫なんだよね?」
「ふにゃ?」
まーくんは一歩足を引いてさとにゃんを眺めた
「いくらなんでも寝間着で行けないでしょ?…さとし、スカート履きたい?」
「ん〜、別に、にゃんでも良いのにゃ」
「じゃあ、俺の短パンでも履いてく?…あと、トレーナーとか」
言いながらまーくんは自分のお部屋へ行くとお洋服を持って来た
「ベルトすれば平気でしょ…着てみ?」
「はぁ〜ぃ、にゃ♪」
さとにゃんは早速渡されたお洋服を着た
「あ、七分丈になっちゃったな、ホントはソレ、ひざ丈なんだけど(笑)」
「にゃ?へんかにゃ??」
「ん〜ん、似合うし、カワイイよ(笑)」
「えへへ、やった〜にゃん♪」
ぼくはバンザイしてぶかぶかの袖を振りまわした