第8章 しょーくんの願い事
「しょーくんどうしたのにゃ?なんだか元気がないのにゃ」
「そう?…何時もと一緒だよ」
「そうですよ、一緒ですよ。ほら、今日も良い感じで撫でってるし」
「…雨だから、余計に撫でって居る」
「あははは、潤くん、兄ちゃんの肩って雨だと余計に撫でるの?」
「湿気が多いとね…って、コラッ(怒)」
「…にゃ」
おかしいにゃ
いつもと、いっしょかにゃ??
何時もと同じようなやりとりをするしょーくん達
でも、にゃんかちょっと違う?
「さて、和也。俺らはそろそろ出ないと」
「ん〜…さとし、今日も俺と一緒にくる?」
「あの寝癖のお兄しゃんが居るから、いやにゃ!」
「あそ。じゃあイイや…帰ったらいっぱい遊ぼうな?」
「うん!さとにゃんお利口でだーりんのお写真見て待ってるのにゃ〜♪」
「…潤くんの写真は余計です」
「…フッ」(←潤くん余裕の頬笑み)
「なんすかその笑いは…潤くん仕事は?」
「…そうじきマネージャーが迎えにくるよ」
「じゃ、行ってきます」
「行ってくるね、さとし♪」
「「いってらっしゃい!」」
「…らっしゃぃ」
バタバタと、何時もと同じにお家を出るしょーくんとかずくん
ん〜…
同じなのに
…なんか、違う???
「どうしたの?さとし」
「にゃん?」
さとにゃんが玄関先で首を傾げて突っ立っていたら、まーくんがさとにゃんの肩に手を置いて言った
「んん〜…にゃんか解んにゃいんだけど…しょーくん、何時もとちがくにゃぃ?」
「そうかな?俺には解らなかったけど」
「ふにゅぅ〜ん」
ピンポーン
「あ、潤くんのお迎えだな…はい」
まーくんがインターフォンを取ると、後ろからだーりんがバックを肩に担いでやって来た
はぅう〜…
今日も、キマッてるぅ〜///
「…行ってきます」
「いってらっしゃぁ〜ぃ、だぁ〜〜りん♪///」
「いってらっしゃい(笑)」
さとにゃんは全身を使って手を振ってだーりんのお見送りをした
「…あれ?」
リビングに戻ると、まーくんがテーブルの上を見て眼を丸くした
「…さとしの言う通りかも」
まーくんは手に持った手帳をさとにゃんに見せた
「あの兄ちゃんが忘れモノなんて…普通なら有り得ないもんな」