第7章 かずくんの願い事
「迎えに来て気絶してちゃ世話ないじゃないですか、全く」
かずくんはつま先でしょーくんの脇腹をつついた
「さとにゃん、帰んにゃいもん!」
「…退屈だったんでしょ?」
「だって、かずくんさとにゃんと遊んでくんないから、ちゅまんにゃかったんだもん!」
「そりゃ仕方無いでしょうが、仕事なんですから」
「ぃやにゃー!かずくんはいっつもさとにゃんにべたーって、くっ付いててくんなきゃ、イヤにゃ!!」
「…え?///」
ぼくは抱きついたかずくんの頭にほっぺをすりすりした
「かずくんはぁ、さとにゃんといっちばん遊んでくれるのにゃ〜♪」
「…一番」
「そうにゃ!
かずくんがいっちばん、さとにゃんのコトイコイコしてくれるのにゃ!」
「…俺が、一番…」
「いっちばんお膝の上にだっこしてくれるしぃ〜、いっちばんハグハグしてくれるしぃ〜♪」
「……」
「かずくんは、さとにゃんがにゃにをしても怒んないのにゃ!
だから、さとにゃんかずくんとべったりすんの、大好きにゃ〜♪」
「……さとし」
かずくんはさとにゃんの腕をそっと掴むと、顔を上げた
「…降りてオイデ?」
「ぃやにゃ!さとにゃん帰んにゃぃもん!」
「帰れなんて言いませんから…ほら」
かずくんは肩に乗っかったさとにゃんを両手で抱えて降ろすと、膝の上に抱きかかえた