• テキストサイズ

癒し猫さとにゃん♪

第7章 かずくんの願い事





寝癖頭のお兄さんのお部屋は、廊下をちょっと歩いて行った先にあった


「はぃ、入って♪…え〜っと、さとにゃんちゃんだっけ?」

「うん!ホントの名前はねぇ、“さとし”にゃの」

「え?さとし?……君、男の子なの?」

「うん!雄なの!」

「……オス?」





しまったなのにゃ!


人間は“雄”って、言わにゃいのにゃった!!


「え、えと…お、おっす!なのにゃっ!!////」

「?……なんか解んないけど可愛いからイイや」(←良いんだ)


お兄さんはちょっと肩を竦めると、さとにゃんの背中に手を回した


「ま、取り敢えず入ってよ」

「はぁ〜ぃ、にゃ♪」


お部屋の中は、そこら中にさっきの女の子のお人形が置いてあって、壁にも同じ女の子の色んなポスターが貼ってあった


「おわ〜…にゃんか、しゅごぃ」

「可愛いだろう?俺のちゃん♪」


お兄さんはその中の一つを手に取ってぼくに見せた


「うん、可愛いのにゃ!…あ、さっきは赤いお水描いて、ごめんね?」


ぼくがお人形さんに謝ると、お兄さんがオカシナ声を出した


「むひょ〜っ!!ちょ〜〜〜カワユスッ!!!////」

「……にゃ?」

「///君、マジかわいいねぇ〜!!…次回作のモデルにピッタリかも♪」

「にゃん?もでる??…ソレ、さとにゃんさっきやったのにゃ!」

「え?…そうなの??…あ、そう言えば君、何処の子なんだっけ?」


ぼくは勧められたお椅子に座りながら言った


「ぼく、かずくんと一緒に来たの!」


そしたら…


「かずくん?………風山か」


お兄さんの声が、急に低くなったにゃ



/ 227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp