第7章 かずくんの願い事
「はょ〜ざぁ〜まぁ〜す」
「はょ〜」
「ざぃま〜す」
「……にゃ」
みんにゃ…
にゃに語をしゃべってるのにゃ??
さとにゃんは今、かずくんのお仕事場に来ているのにゃけど
にゃんだか、みんにゃ、挨拶がヘンなのにゃ
誰もちゃんと
「おはようにゃ〜」
って、いわにゃいのにゃ!(←“おはようにゃ〜”も、正しい挨拶ではありません)
「かずくぅ〜ん、かくずんのお仕事の人って、みんにゃ違う国の人なのにゃ?」
「は?何でです?」
「だって、誰もちゃんと“おはようにゃ〜”って、いわにゃいのにゃ!」(←だからソレもちゃんとしてないから)
「あはは、確かに誰もまともに“おはよう”って言ってませんね」
「あら、風山君おはよう。今日はやけに早いわねぇ!」
「にゃ!ちゃんとした人にゃっ!!////」
「え?」
ちゃんとした“おはようにゃ〜”なのにゃっ!!(←だから…もういいや)
声の方をみたら、眼鏡を掛けたおばにゃんが立っていた
「おばにゃんは、ちゃんとした人にゃっ!!ちゃんとした日本人なのにゃ!!!///」
「えぇ?!ど、どう言う意味なの??!」
「あ〜、済みませんね掃除のおばさん。この子、業界っぽい挨拶が日本語だと思えなかったらしくて…」
「まぁ!可愛いわねぇ(笑)」
「…にゃん?」
おばにゃんはニコニコ笑ってさとにゃんの頭をナデナデした
「…あら、良く出来た猫耳ねぇ…ふわふわで、本物みたいだわ///」
当たり前にゃ!
だって、100%天然猫毛の本物にゃっ!!
かずくんはニッコリ笑って、やんわりおばにゃんの手をさとにゃんのお耳から退かすと言った
「でしょ〜?コレ、オーダーメイドなんすよねぇ…なんで、バカみたいに高いんで、あんま触んないでもらえます?」
おー…おだ、めいど?
なんにゃ?そりは…
小田さんってお名前の、お手伝いさんのことにゃ?(←“メイド”の意味は教わったらしい)
「あら、そうだったの?へぇ〜…オーダーメイドねぇ…」
おばにゃんは、珍しそうにさとにゃんのお耳を見た