第7章 かずくんの願い事
「さとし、今度は俺の仕事見学しない?」
「にゃ?かずくんの、お仕事にゃ?」
「そう、明日俺んトコの職場に一緒に来ない?」
かずくんは腕組みを解くと、またさとにゃんをお膝に抱えた
「行ってもいいのにゃ?」
「もちろん!」
「どうしたの和くん、急に」
まーくんは晩酌のビールをちびっと飲んで言った
「いや、実はさ、新しいゲームのコトでちょっと行き詰っててさ…育成ゲームの要素を含んだアクションロールプレイングみたいなのを作ろうと思ってたんだけど、どうも、メインキャラのイメージが湧かなくて…」
「で?さとしをモデルにするの?」
「そう!ボスキャラを倒す度に猫人間から完全な人間に進化すんの!どう言う人間になるのかはプレイヤーの育て方如何、みたいな」
「ふぅ〜ん、面白そうだね」
「でしょ?」
ふにゃ〜…
さとにゃんには、にゃんの話しをしてるにょか、サッパリにゃっ!!
さとにゃんが、かずくんとまーくんのお顔を交互にキョロキョロ見ていたら、まーくんがクスッと笑った
「さとしには、何の事か解らないみたいだよ?」
「別に、さとしは何も解らなくて良いんです。可愛けりゃ、それで」
うにゃ?
どういうことにゃ??
「にゃぁ〜???」
益々訳が解らにゃくにゃって、首を傾げてはてにゃ?って思ってたら
かずくんがさとにゃんを向かい合わせに抱っこし直した
「アナタはね、ただかわいぃ〜くして、俺らを癒してくれればそれで良いんですよ♪」
「おぅ…かずくん、お顔が近いにょら(汗)」
「んん〜?なんですって?キスして欲しい?お安いご用です♪」
「Σんにゃーっ!!さとにゃんしょんにゃコト言ってにゃにょらぁっ!!!///」
「ヤメナよ和くん、さとし嫌がってるし(笑)」
「イヤよイヤよも好きの内〜♪」
「にゃぁあーっ!!なんにゃしょれっ!!!////」
「だから、本気で嫌がってるから(苦笑)」
「男はごり押しっ!!!」
「Σきゃあーーーっ!!!!/////」
もう一息でかずくんにちゅーされそうになったトコロで、さとにゃんは誰かに抱きあげられた
「…さとしくぅ〜ん、早くしないと、間に合わないでちゅよぉ〜…」
「…でちゅよて(苦笑)」
かずくんが、ぼくを抱き上げたしょーくんを見て、苦笑いをした