第7章 かずくんの願い事
「かぁ〜ずくぅ〜ん♪おかえりにゃぁ〜〜ん♪♪」
だきっ
玄関でお靴を脱いでるかずくんに
ジャンピングだっこ♪
「お?今日はやけに甘えてくれますねぇ〜♪」
「にゃってぇ、かずくん帰ってきてくれにゃいかと思ってからぁ、嬉しいのにゃ!」
「なんです?そんな嬉しいコト言ってくれちゃって♪」
「うふふ〜♪」
かずくんは、抱きついたさとにゃんのお尻を抱える様に抱っこすると、そのままリビングに向かった
「おかえり和くん。遅くまでお疲れさん」
「ただいま、雅紀兄ちゃん。マジ、疲れたわ」
かずくんはさとにゃんを抱っこしたまま、ソファーにドカッて座った
「はぁ〜、さとしを抱っこしてると、癒されますねぇ〜♪」
「うふふ〜♪だってぇ、さとにゃん、癒し猫にゃもぉ〜ん♪♪」
「ははは、なんすかソレ………あれ?」
かずくんは、さとにゃんのお尻をナデナデして、ヘンな顔をした
「さとし……尻尾は?」
「にゃっ………にゃぅ///」
「どうしたの?」
「……にゃくにゃっちったにょ」
「Σえ?無くなった?!」
かずくんは、さとにゃんをお膝の上から下ろすと、後ろ向きにした
それからスカートをぺろんと捲ると、驚いた
「Σえぇっ!!……本当だ、無い……いや、待てよ?このブルマーの中に収まってるかも…」
「こら!」
さとにゃんのぶるまーを下げようとしたかずくんの手を、まーくんが、むんずと掴んだ
「脱がさなくても解るだろ(苦笑)」
「…ちぇ」
残念そうに手を離すかずくん
「かずくん、さとにゃんのしっぽちゃんがにゃくにゃっちゃったから…嫌いににゃっちゃった?」
残念そうなかずくんの様子に、心配になって訊いてみた
「んな訳無いでしょう!そりゃ、尻尾があった方が萌えますけど」
「もえる?」
Σにゃっ!
かか、かずくん、さとにゃんのしっぽちゃん燃やそうとしてたのにゃっ?!(←その“もえる”じゃなくて)
「うぅ〜ん、猫に戻れなくなったと思ったら、今度は尻尾ですか…段々、人間に近付いてくみたいですね…」
「Σうにゃっ!!」
にゃから
しょこは、つっこんで考えちゃダメなのにゃっ!!
「……猫が、段々人間に……使えるかも」
「…にゃ?」
かずくんは腕組みをすると、さとにゃんをマジマジと見た