第7章 かずくんの願い事
「尻尾が無くなった?」
「そぅなのにゃ…」
さとにゃんは、しっぽちゃんが無くなったショックで眠れなくて
まーくんが帰る時間まで、リビングのソファーの上に両脚を抱えて座っていたのにゃ
んにゃ?
にゃんで、しょんにゃにショックにゃのかって?
だって!
しょーくんに、シッポ攻撃が出来にゃくにゃっちゃったのにゃっ!!(←だから、そこ?)
しょんで
何時もは元気よくまーくんにジャンプで抱っこするのに
さとにゃんは、何時までもソファーにしょぼんと座っていたのにゃ…
「うぅ〜ん…気のせいじゃ無かったら、さとし、段々人間に近付いて来てるんじゃないの?」
「Σぎくっ、にゃ!」
「…ギクって(笑)さとし、何か心当たりがあるの?」
「な、ないのにゃっ!!」
ぼくがもうじき本当の人間ににゃって…
もしかしたら、“かざやま さとし”くんに、にゃっちゃうかも知れにゃいにゃんて…
しょんにゃこと…
「……言えにゃぃにょら///」
「さとし……あ、そうだ」
まーくんは、ぽんって軽く手を叩くと、自分のお部屋へ行った
しょれからスグに戻ってきて、手に持っているものをさとにゃんに見せた
「思った通りだよ、さとし。ご覧?」
「にゃ?……あ!石の色がまた変わってるにょら!今度は紫になってるのにゃっ!!///」
「…やっぱり、この石とさとしの体の異変は関係があるみたいだね…」
まーくんは石を頭の上に掲げて、電気の方に翳した
紫色の石が、蛍光灯の光を反射して、キラキラ光った
「……ねぇ、まーくん」
「ん?何?さとし」
「……もし、ね?……もしも、さとにゃんが……本物の人間に、にゃっちゃったら……どうするにゃ?」
「え…?」
まーくんは掲げた手を下ろすと、さとにゃんをジッと見詰めた
「……さとし、お前……」
ガチャ
「たでぇ〜まぁ〜」
「あ!かずくんにゃ!!かずくんが帰ってきたのにゃぁ〜ん♪」
「……ま、いいか(苦笑)」
さとにゃんは、帰って来ないかも知れないと思っていたかずくんが帰って来た嬉しさで
しょぼんだったことを、すっかり忘れてしまったのにゃ!